インドには古来から医食同源の考え方が食生活にあります。
それはインドの伝統医学(アユールヴェーダ)という約5000年前から存在している考え方です。体質にあわせて病気になりにくい体をつくる、いわば「予防医学」なのです。病気になってから治すのではなく、病気にならない身体づくりや生活習慣の教えが古典には記載があります。
アユールヴェーダは行き方の指針ともいえ、自分らしく、幸せに生きる事を目指しています。人の体や心、生きようとするエネルギーは食べ物によって作られるとされ、それぞれの体質や症状にあった食事を取り入れていくことを推奨しています。
そこでアユールヴェーダの影響を受けるインド地方においてスパイスはなくてはならないものでした。
主にスパイスの役割は香りつけと辛み、色付けです。スパイスで味をつけるという役割ではなく、風味や嗜好性を高め、料理にアクセントを与えます。
スパイスのもう一つの役割として、食欲増進や消化代謝を促すとされ、体の調子を整える薬としての役割もあります。
インドの食はスパイスなしには語れないくらい、インドの家庭では毎食スパイスを使った料理が食べられています。
それぞれのスパイスには整腸作用や消化作用などがあり、その日の体調や食材に合わせてつかうスパイスの種類などをきめるのです。
さらにスパイスの組み合わせによって健康にいい影響がもたらされ、まさに「医食同源」と言われる理由がここにあります。
スパイスについて
2022/06/07
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